ナイジェリア人の両親のもと、ニュージャージー州メープルウッドで生まれ育ったRotimi。
俳優業やモデルとマルチに活躍する彼は、映画「Imperial Dreams」では主演を務め、サンダンス映画祭で観客賞「Best of Next」を受賞。
またシンガーとしても2011年から活動をしており、50 Cent率いるG-Unitと契約する等、着実にキャリアアップしてきました。
今回ピックアップする「In My Bed」は、Rotimiが2019年に発表した通算3枚目のEP「The Beauty of Becoming」に収録されています。
大ネタ使いで話題になったこの曲について解説していきます。
楽曲紹介
Rotimi
出身 :ニュージャージー州メープルウッド
生年月日:1988年11月30日
ジャンル:R&B
Wale
出身 :メリーランド州ゲーサーズバーグ
生年月日:1984年9月21日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
FrontRo Music Group LLC
EMPIRE
プロデューサー
Harmony Samuels
元ネタ・サンプリング
Mario Winans feat. Enya & Diddy – I Don’t Wanna Know (2003)
Rotimi feat. Wale – In My Bed (2019)
元ネタ・サンプリング
Mario Winans feat. Enya & Diddy – I Don’t Wanna Know (2003)
元ネタとなったのは、サウスカロライナ州オレンジバーグ出身のシンガーMario Winansの「I Don’t Wanna Know」です。
この曲は彼のセカンドアルバム「Hurt No More」からリードシングルとしてリリースされ、8週に渡って全米チャート2位にランクイン。
またこの曲は客演で参加しているEnyaの「Boadicea」をサンプリングしています。
Enya – Boadicea (1987)
Mario Winansはこの曲について、制作までの様子を次のように語っています。
最初に「Boadicea」を聴いたのは5、6年前の映画『Sleepwalkers』のエンディングだったんだ。 それからずっとプロデュースしたいと思っていた曲なんだ。 その後にFugeesがそれをやったときに、なんてこった、大好きになったね。
これは先にFugeesが「Boadicea」をサンプリングした「Ready or Not」がリリースされたことを述べています。
また「I Don’t Wanna Know」はMario Winans本人がプロデュースしており、この「Ready or Not」もお気に入りのようですね。
Fugees – Ready or Not (1996)
EP “The Beauty of Becoming”
大ネタをサンプリングしたこの曲は、Rotimiの3枚目のEP「The Beauty of Becoming」に収録され、後にシングルカットされました。
EPからはシングルとしてリリースされアフロビート調の「Love Riddim」に、Akonが参加したRemixも収録され全7曲収録。
作品全体通してアフロビート系の楽曲が多く、聞きやすいナンバーが多いのが印象的です。
Rotim feat. Akon – Love Riddim Remix (2019)
プロデューサー
「In My Bed」のプロデューサーにはAriana Grande、Keyshia Cole、Ciaraなどを手掛けたHarmony Samuelsが務めています。
彼はAriana Grandeのデビューアルバム「Yours Truly」(2013)から5曲プロデュースし、そのうち「The Way」は全米チャート9位にランクイン。
Ariana Grande feat. Mac Miller – The Way (2013)
またBig Seanを迎えた「Right There」も手掛けアルバムは全米チャート1位に輝き、日本のチャートでも3位にランクイン。
Ariana Grande feat. Big Sean – Right There (2013)
デビュー作ながら世界的なヒット作となり、彼女が一躍トップスターに成り上がったアルバムとなりました。
終わりに
Rotimiの「In My Bed」はいかがでしたでしょうか。
元ネタのルーツを辿るとMario Winansの意外なストーリーがあり、Fugeesにも感化されていたように思えます。
この機会に元ネタと併せて聞いてみてはいかがでしょうか。
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