ミシシッピ州メリディアン出身のラッパーBig K.R.I.T. (ビッグ・クリット)は、2005年にキャリアをスタートし、2010年のミックステープ「K.R.I.T. Wuz Here」がきっかけでDef Jam Recordsと契約を交わします。
このミックステープに収録された「Country Shit」は、翌年にLudacrisとBun Bをフィーチャーしたリミックスがリリースされ、自身初の全米チャートにチャートインを果たします。
2011年には、Big K.R.I.T.自身がプロデュース、アレンジ、ミキシングを全て手掛けたミックステープ「4eva N a Day」をリリースし、ミックステープサイトDatpiffで42万回以上のストリーミングを記録しています。
今回はこのミックステープから、同タイトルの「4EvaNaDay (Theme)」をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Big K.R.I.T. – 4EvaNaDay (Theme) (2012)
“4EvaNaDay (Theme)” 楽曲情報
リリース日
2012年3月5日
レーベル
Cinematic Music Group
プロデューサー
Big K.R.I.T.
元ネタ・サンプリング
Jerry Butler & Brenda Lee Eager – Ain’t Understanding Mellow (1971)
“4EvaNaDay (Theme)” 元ネタ・サンプリング情報
Jerry Butler & Brenda Lee Eager – Ain’t Understanding Mellow (1971)
元ネタになったのは、ミシシッピ州サンフラワー出身のシンガー兼プロデューサーのJerry Butler (ジェリー・バトラー)とBrenda Lee Eagerによる「Ain’t Understanding Mellow」(1971)です。
Jerry Butlerは、Curtis Mayfieldも所属していたゴスペルグループThe Impressionsでリードボーカルを務め、1962年にグループを脱退。
その後ソロキャリアを歩み、1968年に発表したアルバム「The Ice Man Cometh」はR&Bチャート2位を記録し、収録曲のうち2曲がR&Bチャートで首位を獲得するヒットとなりました。
そんな彼の「Ain’t Understanding Mellow」は、Jerry Butlerのアルバム「The Sagittarius Movement」(1971)に収録。
この曲はR&Bシングルチャート3位を記録し、100万枚以上の売り上げてRIAAによってゴールド認定されています。
おわりに
ミックステープ「4eva N a Day」をリリース後、Kendrick Lamar、Meek Mill、Mac Miller、YGなどと、XXLの「Freshman Class 2011」に選出されたBig K.R.I.T.。
瞬く間に全米中から注目を集めた彼は、翌年にデビューアルバム「Live from the Underground」(2012)をリリースし、R&B/Hip Hopチャート1位を獲得しています。
この機会に、これまでの彼の作品を振り返りながら聴いてみてはいかがでしょうか。
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