バイラルヒット中のラッパーKaliとは?その魅力が詰まったシングル「Area Codes」を紐解く!

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ジョージア州ロズウェル出身のフィメールラッパーKali (カリ)は、2022年にヒップホップメディア誌XXLの「Freshman Class 2022」に選出され、一躍全米に名を知られる存在となりました。

そして今回紹介するシングル「Area Codes」は、彼女にとって2023年最初のシングルで、リリース後にSNSを中心に瞬く間にバイラルヒットを遂げました。

ここでは、この曲と彼女のこれまでのキャリアについて解説します。

Kali – Area Codes (2023)

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“Area Codes” 楽曲情報

リリース日
2023年3月17日

レーベル
Trump Card LLC
Atlantic Records

プロデューサー
Tate Kobang
YG! Beats

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TikTokでバイラルヒットして注目を集める

パナマ系アメリカ人のKaliは、ジョージア州ロズウェルで生まれ育ち、彼女は12歳の時に、父親との取り決めで自分の寝室を手に入れるために13曲書くことを条件に、ラップを始めました。

その中でも、Nicki MinajMissy ElliottAaliyahなどのアーティストに影響を受け、彼女たちのクリエイティブな一面に魅了されたようです。

私はNickiが大好きなの。
彼女のクリエイティブでオープンなところ、そして、ただ自分らしくしているのが大好き。
彼女はみんながどう言おうが、まったく気にしない。
それでも彼女は勝ち続けている。
だから、私もその自信を体現したいんだ。
それから、Missy Elliottは私が育った時代のアーティスト。
彼女自身もとてもクリエイティブで、ビジュアルも含めてとても素敵よ。
私は、予想もしないような女性が好きなの。
Aaliyahも好きで、彼女のスタイルは最高だった。
私が大好きな服装で、ただクールでまったりしているのが好きよ。

10代の頃のKaliは、学校や仕事、スポーツに打ち込みながら、曲やMVを自主制作に励み、Netflixのラップコンテスト番組「Rhythm + Flow」のオーディションに参加し、積極的に活動していました。

残念ながら、そのコンテストで最終選考に進むことはできませんでしたが、同じコンテストの参加者であるKenTheManは彼女を失望させず、自分自身で音楽を追求し続けるよう励まし、Kaliは2021年にシングル「Do A Bitch」をリリースしました。

この曲はTikTokで注目を集め、Spotifyでは現在までに2000万回以上のストリーミングを記録するヒットとなりました。
しかし、当時のKaliはTikTokの使い方もあまり知らずに動画を投稿し、あまりの再生数に驚いたことを明かしています。

「Do A Bitch」があんなに大ヒットするとは思っていなかったわ。
友達がこの曲を気に入ってくれて、私が再生したらすごく盛り上がっていたの。
その頃はTikTokに音楽をアップしてなかったから、いつもみんなが自分の曲をアップしているのを見て、私がTikTokに曲をアップしたらどんな反応をするか見てみようってね。
トランジションとかのやり方も覚えたばかりだったし、だから、こんなに爆発的に売れるとは思っていなかったんだ。
でも時間か経って、みんなが「pretty bitch」をやっているのを見て「ああ、何かを始めてしまった」と思ったわ。

Kali – Do A Bitch

また、これをきっかけにフィメールラッパーのRico Nastyがこの曲を使った動画をTikTokに投稿しました。

ネット上のファンはRico Nastyの楽曲だと思われたようですが、Rico Nasty自身がKaliの楽曲であることを明かし、これがオフィシャルリミックスのリリースにつながったことをKaliは明かしています。

彼女は最初にTikTokでそのチャレンジをやっていて、私はこれを見て「あら、Rico Nastyが私のTikTokをやってくれたわ」って興奮したよ。
彼女は自分のTikTokをTwitterに投稿して、それがバイラルになって「これは私じゃなくてKaliだよ」と言っていたわ。
彼女は本当にドープで、私のマネージメントにメールを送ってきて「ねえ、あなたのリミックスをやってもいいかな?この曲に参加したい」と言ってきたの。
それで私は「この曲をフリースタイルで作ってドロップしてくれたら、私はYesと言っていたわ」と答えたの。

Kali feat. Rico Nasty – Do A Bitch Remix

同年には、この曲を収録したデビューミックステープ「This Why They Mad Now」(2021)をリリースし、続いてFutureKodak Blackなどのプロデュースで知られるATL Jacobsをフィーチャーしたシングル「MMM MMM」(2021)をリリースしました。

Kali feat. ATL Jacob – MMM MMM

この曲は、複数のラジオチャートでチャートインを果たし、3000万回以上のストリーミングを記録し、LattoMoneybagg Yoをフィーチャーしたリミックスがリリースされ、業界内で彼女の名前が知られ渡ることとなりました。

Kali feat. ATL Jacob, Latto, & Moneybagg Yo – MMM MMM Remix

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XXLに選出される

2022年には、このリミックスを収録し、、Muni LongYung BleuBIAといった若手アーティストをフィーチャーしたミックステープ「Toxic Chocolate」をリリースしました。

彼女はYung Bleuとの制作について、以前から彼の作品を好んでいたことを明かし、それが共演のきっかけになったことを述べています。

ちょっと前から友達だったんだけど、彼の音楽が大好きなの。
いつも彼に「ねえ、一緒に曲を作りたいんだけど」って伝えていたの。
彼は独特の雰囲気を持っているから、2人で乗れるような曲を選ばなきゃと思って、そうしてできたのが「UonU」なんだ。

Kali feat. Yung Bleu – UonU

そして、同年にKaliはキャリア初期にコンテストで共に戦ったKenTheManと共に、XXL誌の「Freshman Class 2022」に選出されました。
これにより、彼女はフィメールラッパーの新星として全米中から期待される存在となりました。

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「Area Codes」で自身初の全米チャートにランクイン!

2023年3月には、Ludacrisのシングル「Area Codes」(2001)のリリックを引用したシングル「Area Codes」をリリース。

Kali – Area Codes

Ludacris feat. Nate Dogg – Area Codes (2001)

この曲は、TikTok上で47万本以上の動画で使用され、これまでに3億回以上の再生回数を記録する大ヒットとなり、全米シングルチャートで彼女自身初のチャートインを果たしました。

さらに、Luh TylerSexy Reddなどの若手ラッパーによるリミックスもリリースされており、「Area Codes」の成功は、彼女の今後のキャリアにおいてさらなる成長と成功を予感させます。
今後の彼女の活躍にますます注目が集まることでしょう。

Kali feat. Luh Tyler – Area Codes 850 Remix

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