父がコロンビア人、母がアメリカ人のKali Uchis (カリ・ウチス)は、2018年にデビューアルバム「Isolation」をリリースし、ゲストにTyler, the CreatorとBootsy Collinsを迎えたシングル「After the Storm」など5枚のシングルがカットされ、批評家から高く賞賛されました。
2020年には、自身初のスペイン語アルバム「Sin Miedo (del Amor y Otros Demonios)」をリリースし、全米ラテンチャート3位を獲得し、グラミー賞にもノミネートされるヒットとなりました。
そんな彼女が、2023年に3枚目のアルバム「Red Moon in Venus」(2023)をドロップ。
このアルバムには15曲が収録され、恋人のDon Toliverをはじめ、Summer Walker、Omar Apolloがゲスト参加しています。
今回はこのアルバムから、前作でも多くの楽曲をプロデュースしたJosh CrockerとLeon Mooreが手掛けた「Love Between…」(2023)をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Kali Uchis – Love Between… (2023)
“Love Between…” 楽曲情報
リリース日
2023年3月3日
レーベル
Geffen Records
Interscope Records
プロデューサー
Josh Crocker
Leon Moore
元ネタ・サンプリング
The Temprees – Love…. Can Be So Wonderful (1972)
“Love Between…” 元ネタ・サンプリング情報
The Temprees – Love…. Can Be So Wonderful (1972)
元ネタになったのは、テネシー州メンフィスで結成されたソウルグループThe Temprees (テンプリーズ)の「Love…. Can Be So Wonderful」(1972)です。
この曲は、Stax Recordsの子会社であるWe Produce Recordからリリースされた彼らのデビューアルバム「Lovemen」(1972)に収録されています。
また、この曲のイントロは、西海岸のラップグループBone Thugs-N-Harmonyの「Hardtimes」(1997)でもサンプリングされています。
Bone Thugs-N-Harmony – Hardtimes (1997)
2023年にスペイン語アルバムもリリース予定?
今作のリリース前の2022年4月、Kali Uchisが「3枚目とその次の両方完成したわ」とツイートし、1枚は英語で、もう1枚はスペイン語であることが初めて予告され、2023年1月3日に両プロジェクトが2023年にリリースされることを発表しました。
1枚目の英語アルバムでは、アルバムの曲の多くが数年前に書かれ、ロックダウン中にレコーディングされたことを自身のInstagramのストーリーで明かしています。
また、今作は占星術にインスピレーションを感じ、ブラッドムーン(皆既月食)を「感情を揺さぶる」のトリガー(きっかけ)として反映させたかったようです。
この機会に、アルバムを通して彼女の世界観に浸ってみてはいかがでしょうか。
関連記事はこちら。
コメント