Yo GottiやJeezyを聴いて育った42 Duggは、2018年に発表したシングル「Stfu」で注目を集め、翌年Yo GottiのレーベルCollective Music Group(CMG)と契約。
2019年には2作目のミックステープ「Young and Turnt」(2019)をリリースしたほか、Lil Babyのシングル「We Paid」(2020)にゲスト参加して全米チャート10位を記録。
さらに同じくデトロイトのラッパーBig Seanのアルバムにフィーチャーされるなど着実に実績を積み、2020年には続編となるミックステープ「Young & Turnt, Vol. 2」をリリース。
この作品は自身初の全米アルバムチャートにチャートインするなど高い評価を受け、収録曲の「Been Turnt」(2020)はYouTubeで1500万再生を記録しています。
今回はこのミックステープから、ヒップホップメディア誌XXLによる企画「Freshman Class 2022」に選出された若手ラッパーBabyface Ray (ベイビーフェイス・レイ)をフィーチャーした「One of One」をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
42 Dugg feat. Babyface Ray – One of One (2020)
楽曲情報
42 Dugg
出身地 :ミシガン州デトロイト
生年月日:1995年11月25日
ジャンル:Hip Hop
Babyface Ray (ベイビーフェイス・レイ)
出身地 :ミシガン州デトロイト
生年月日:1991年2月7日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
4PF
Collective Music Group
プロデューサー
Helluva Beats
元ネタ・サンプリング
Sade – The Sweetest Taboo (1985)
“One of One” 元ネタ・サンプリング
Sade – The Sweetest Taboo (1985)
元ネタになったのは、イギリス、ロンドンで結成したバンドSade (シャーデー)の「The Sweetest Taboo」(1985)です。
この曲は、彼らの2枚目のアルバム「Promise」(1985)に収録され、母国イギリスとアメリカのアルバムチャートで1位を獲得し、彼らにとって初の両チャート首位となりました。
このアルバムからリードシングルとしてリリースされた「The Sweetest Taboo」は全米チャート5位を記録し、13週に渡ってトップ40にランクインし続けました。
また、グループのリードボーカルを務めるSade Aduは、この曲について次のように明かしています。
「Taboo」は確かにある種のスペインっぽい雰囲気があって、とてもホットな曲だね。 基本的には、情熱的な恋愛について歌っているわ。 初めて恋することについて歌っているの。
終わりに
42 Duggはこの作品の後もMeek MillやTyler, the Creatorの作品に抜擢され、XXLの「Freshman Class 2021」に選出。
また、同年に発表したミックステープ「Free Dem Boyz」は全米チャート8位を記録し、収録曲のFutureとの「Maybach」(2021)は、YouTubeで9000万再生を超えるヒットとなりました。
現在、デトロイトのラップシーンで最もホットなラッパーとして期待されています。
この機会に、彼の作品と元ネタを併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
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