J. Coleが率いるレーベル “Dreamville” と契約を交わし、レーベル初の女性アーティストとなったAri Lennox (アリ・レノックス)。
2019年、Dreamvilleの全面バックアップのもとデビューアルバム「Shea Butter Baby」(2019)をリリースし、唯一無二の歌声とサウンドで多くのオーディエンスを魅了しました。
そんな彼女が2021年にシングル「Pressure」をリリース。
MVは女性監督Chandler Lassが指揮を執り、Diana RossやDonna Summerといった往年のソウルスターにオマージュを捧げています。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Ari Lennox – Pressure (2021)
楽曲情報
Ari Lennox (アリ・レノックス)
出身地 :ワシントンD.C.
生年月日:1991年3月26日
ジャンル:R&B, Soul
レーベル
Dreamville
Interscope
プロデューサー
Elite
Bryan-Michael Cox
Jermaine Dupri
元ネタ・サンプリング
Shirley Brown – Blessed Is the Woman (With a Man Like Mine) (1977)
“Pressure” 元ネタ・サンプリング
Shirley Brown – Blessed Is the Woman (With a Man Like Mine) (1977)
元ネタになったのは、アーカンソー州ウエストメンフィス出身のシンガーShirley Brown (シャーリー・ブラウン)の「Blessed Is the Woman (With a Man Like Mine)」(1977)です。
彼女の1974年に発表したシングル「Woman to Woman」は、発売から約8週間で100万枚を売り上げ、Soulシングルチャートで2週にわたって1位を獲得。
当時彼女が在籍していたStax Recordsの最後の大ヒットソングになりましたが、その後レーベルは債務超過に陥り、1975年末に閉鎖に追い込まれました。
その後、Shirley BrownはArista Recordsと契約を交わし、元Stax RecordsのオーナーJim Stewartと、ソングライター兼プロデューサーのBettye Crutcherをプロデューサーに迎えたアルバム「Shirley Brown」(1977)をリリース。
アルバムに収録された「Blessed Is the Woman (With a Man Like Mine)」はシングルカットされた後、Soulシングルチャート14位を記録しています。
Shirley Brown – Woman To Woman (1974)
終わりに
今作のプロデュースは、プロデューサー集団Ocean’s 7の、Bryan-Michael CoxとJermaine Dupri担当しています。
Ocean’s 7は、彼ら2人とJohntá Austin、Usher、Nelly、Trey Songz、Jermaine DupriのアシスタントのTyroneからなるスーパープロデューサーチームで、映画「オーシャンズ11」をモチーフに名付けられたようです。
またDreamvilleのプロデューサーでAri Lennoxのアルバムのエグゼクティブプロデューサーを務めたEliteも参加しており、業界からの注目度の高さが伺えます。
この機会に、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
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