2015年に発表したアルバム「Beauty Behind the Madness」で自身初の全米チャート1位を獲得し、グラミー賞「最優秀アーバンコンテンポラリーアルバム賞」を受賞し「年間最優秀アルバム賞」にもノミネートされたThe Weeknd (ザ・ウィークエンド)。
4枚目のアルバム「After Hours」(2020)からのシングル「Blining Lights」は、ビルボード史上最長のチャートイン記録を持ち、2020年に世界で最も売れた曲にもなりました。
世界中のオーディエンスを魅了している彼が、その続編となる5枚目のアルバム「Dawn FM」をドロップ。
Lil Wayne、Tyler, The Creator、Quincy Jonesをゲストに迎え、業界のトップアーティストだけで構成されたアルバムになりました。
今回は、このアルバムからセカンドシングル「Sacrifice」(2022)をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
The Weeknd – Sacrifice (2022)
楽曲情報
The Weeknd (ザ・ウィークエンド)
出身地 :カナダ、トロント
生年月日:1990年2月16日
ジャンル:R&B
レーベル
Republic Records
XO Records
プロデューサー
Oscar Holter
The Weeknd
Max Martin
Swedish House Mafia
元ネタ・サンプリング
Alicia Myers – I Want to Thank You (1981)
“Sacrifice” 元ネタ・サンプリング
Alicia Myers – I Want to Thank You (1981)
元ネタになったのは、ミシガン州デトロイト出身のシンガーAlicia Myers (アリシア・マイヤーズ)の「I Want to Thank You」(1981)です。
彼女は、Al Hudson & the Soul Partners(後のOne Way)というバンドでキャリアをスタートさせ、1981年にソロデビューアルバム「Alicia」をリリース。
このアルバムはR&Bチャート41位を記録し「I Want to Thank You」も収録されています。
またMariah Careyの「Make It Happen」(1991)でサンプリングされ、Chris Brownの「Temporary Lover」(2019)では、イントロからそのまま使用されています。
Mariah Carey – Make It Happen (1991)
Chris Brown feat. Lil Jon – Temporary Lover (2019)
終わりに
今作のアルバムでは、映画「マスク」で主演を務めたカナダ人俳優ジム・キャリーが1曲目からナレーションを担当しており、本作のMVも彼のナレーションからスタートします。
また、全米チャートで25曲を1位に導いたヒットメーカーMax Martinがアルバムのエグゼクティブプロデューサーを務め、早くも2022年の目玉作となりそうです。
この機会に、アルバムと元ネタを併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
コメント