Drake (ドレイク)は、2010年のデビューアルバム「Thank Me Later」で全米チャート1位を獲得し、シングルの「Find Your Love」は5位を記録するヒットとなりました。
それから約1年後にセカンドアルバム「Take Care」(2011)をドロップ。
発売予定日の9日前にネット上にリークしたにも関わらず、発売初週に63万枚のセールスを記録して全米チャート1位を獲得しました。
今回は、このアルバムからRihanna (リアーナ)が参加した同タイトルのシングル「Take Care」(2011)をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Drake feat. Rihanna – Take Care (2011)
楽曲情報
Drake (ドレイク)
出身 :カナダ、トロント
生年月日:1986年10月24日
ジャンル:Hip Hop, R&B
Rihanna (リアーナ)
出身地 :バルバドス
生年月日:1988年2月20日
ジャンル:R&B
レーベル
Cash Money Records
Republic Records
Young Money
プロデューサー
Jamie xx
40
元ネタ・サンプリング
Jamie xx & Gil Scott-Heron – I’ll Take Care of U (2011)
Lesley Gore – It’s My Party (1963)
“Take Care” 元ネタ・サンプリング ①
Jamie xx & Gil Scott-Heron – I’ll Take Care of U (2011)
元ネタになったのは、イギリス出身でDJ、プロデューサーで活躍するJamie xx (ジェイミー・エックス・エックス)の「I’ll Take Care of U」(2011)です。
この曲は、2011年に彼とニューヨーク出身のシンガーGil Scott-Heron (ギル・スコット・ヘロン)によるRemixアルバム「We’re New Here」に収録され、UKインディペンデントアルバムチャート4位を記録。
本作のリリース前Gil Scott-Heronは薬物中毒や法的トラブルに悩まされていましたが、リリース元のXL Recordingsの代表Richard Russellの協力のもと、約16年振りにアルバム「I’m New Here」(2010)をリリース。
この作品では、Jamie xxが所属するバンドThe xxのアルバム「xx」(2009)に影響を受けて制作されたと言われています。
またJamie xxも彼のファンであったことから、Remixアルバムを共作してリリースに至りました。
Jamie xxは、このアルバムについて次のように明かしています。
自分一人でアルバムを作るのは初めてだから、ちょっと緊張した。 でも、本当にやりたかったし、自分が何をしたいかもはっきり分かっていたんだ。
“Take Care” 元ネタ・サンプリング ②
Lesley Gore – It’s My Party (1963)
さらに「Take Care」は、ニューヨーク出身のシンガーLesley Gore (レスリー・ゴーア)の「It’s My Party」(1963)もサンプリングしています。
この曲は、彼女のデビューシングルで全米チャート、カナダチャートなどで1位を獲得。
Quincy Jonesがプロデューサーを務め、彼にとっても最初のヒットソングになりました。
また、これまでにも多くのアーティストにカバーされており、2010年にはQuincy JonesとAmy Winehouseによるカバーもリリースされています。
Quincy Jones feat. Amy Winehouse – It’s My Party (2010)
終わりに
今作のMVは3日間かけて撮影され、公開前にDrakeは次のように明かしています。
この作品には、あるプロセスが必要だったんだ。 俺は信じられないほど素晴らしい監督と撮影したんだけど、俺たちはMVついてかなりこだわったんだ。 大きな作品だから、たくさんの映像があるんだ。 今回はとても芸術的で非常に抽象的なMVで、俺はあまり慣れていないよ。 俺は普段、とてもシンプルなコンセプトの作品に慣れているから、この作品をみんなに見てもらうのがとても楽しみだよ。 「What's My Name?」や「We Found Love」のようなストーリーがあるかというと、実は今回ばかりは必ずしもそうではないんだ。 これはただ映像が美しいんだよ。
この機会に、MVと元ネタを併せてチェックしてみてはいかがでしょうか。
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