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自身の名前を冠したデビューアルバム「Ella Mai」が、グラミー賞で3部門にノミネートされ、2022年5月には、Roddy Ricch、Latto、Lucky Dayeをゲストに迎えたセカンドアルバム「Heart on My Sleeve」をリリースしたElla Mai (エラ・メイ)。
また、同年にはTevin Campbellを大胆にサンプリングしたBabyfaceとのシングル「Keeps On Fallin」(2022)でグラミー賞にノミネートされたほか、Mary J. Bligeのツアーでオープニングアクトを務めるなど、精力的な活動を見せてきました。
そんな彼女が、2023年2月に前述のアルバム「Heart on My Sleeve」のデラックスエディションをリリース。
通常版から3曲追加されたこのアルバムから、今回は17曲目に収録されている「This Is」(2023)をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタついて解説します。
Ella Mai – This Is (2023)
“This Is” 楽曲情報
リリース日
2023年2月2日
レーベル
10 Summers Records
Interscope Records
プロデューサー
Mustard
FATBOI
元ネタ・サンプリング
Shalamar – This Is for the Lover in You (1980)
“This Is” 元ネタ・サンプリング情報
Shalamar – This Is for the Lover in You (1980)
元ネタになったのは、ボーカルグループShalamar (シャラマー)の「This Is for the Lover in You」 (1980)です。
この曲は、彼らの代表曲の「A Night To Remember」(1982)を手掛けたLeon Sylvers IIIが全面的にプロデュースしたShalamarの4枚目のアルバム「Three for Love」(1980)に収録されています。
アルバムからの3枚目のシングルとしてリリースされたこの曲は、全米R&Bチャートで17位を記録し、1996年にシンガー兼プロデューサーのBabyfaceがリメイクし、全米チャート6位を記録するヒットとなりました。
Babyfaceの「This Is for the Lover in You」の記事はこちら。
Ella Maiがデラックスエディションについて語る
デラックスエディションのリリースにより、2023年最初の楽曲をリリースとなったElla Maiは、今作について次のように述べています。
デラックスエディションは文字通り、実際のアルバムで描いたすべての感情の延長線上にあるものなの。 このアルバムは、私の心にとってとてもとても思い入れのある作品だから、約1年後にオリジナルアルバムよりも強いというか、私が本当に思い入れのある新曲で新たな命を吹き込むことができることに、とても興奮しているの。
続けてElla Maiは、大ネタをサンプリングした「This Is」は、プロデューサーのMustardから「歌ってほしい」と思っていたと明かしています。
「This is」は本当に楽しくてラブリーな曲で、私が歌うので1番好きな曲の1つは愛についてなの。 この曲はすでに書かれていたので、私はプリコーラスを追加して自分の曲にしたんだけど、本当に静かなスタジオセッションになったわ。 Mustardが大好きで、私に参加してほしいと思っていた曲みたいで、私も同じように思っていたわ。 本当に気持ちが良くて、みんなに愛されている曲なので、私もワクワクしているわ。
最後にElla Maiは、Babyfaceと共にグラミー賞にノミネートされたことを喜び、またアルバムツアー後に再び制作を始めることを明かしています。
グラミー賞は楽しみだわ。 私のジャンルでレジェンドであるBabyfaceと一緒にノミネートされたことを光栄に思うわ。 でも私のジャンル以外でも、プロデューサーとして、ソングライターとして、全般的なことに思うわ。 彼はすでにグラミー賞をたくさん受賞しているけど、一緒にノミネートリストに載ることができるのは信じられないことなの。 ツアーも非常に楽しみね。 ツアーに出るのが大好きなので、今はそのことばかり考えているわ。 さっきも言ったようにデラックスも楽しみだし、アルバムに新しい息吹を吹き込むのも楽しみ。 ツアーが終わって、デラックスがリリースされても、今年の夏にはスタジオに戻って、もう一度やり直したいと思っているの。 今年は新しいことがたくさんあって、わくわくしているわ。
アルバム「Heart on My Sleeve」のデラックスエディションで、彼女の世界観に触れてみてはいかがでしょうか。
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