元ネタ・サンプリング Missy Elliott – Work It (2002) プロデューサーTimbalandとの制作について明かす

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バージニア州ポーツマス出身のフィメールラッパーのMissy Elliott (ミッシー・エリオット)は、全世界で4000万枚以上を売り上げ「Queen of Rap」として知られるほどの数々のヒットソングを生み出しています。

2002年、Missy Elliottは幼なじみであり名プロデューサーでもあるTimbalandと協力し、自身の4枚目のアルバム「Under Construction」を制作し、このアルバムは全米チャートで3位を記録し、グラミー賞では「最優秀ラップアルバム」を含む2部門にノミネートされました。

今回は、このアルバムからリリースされたリードシングル「Work It」(2002)の元ネタについて解説します。

Missy Elliott – Work It (2002)

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“Work It” 楽曲情報

リリース日
2002年9月16日

レーベル
The Goldmind
Elektra Records

プロデューサー
Timbaland
Missy Elliott

元ネタ・サンプリング
Rock Master Scott & the Dynamic Three – Request Line (1984)

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“Work It” 元ネタ・サンプリング情報

Rock Master Scott & the Dynamic Three – Request Line (1984)

元ネタになったのは、ニューヨーク、ブロンクスで結成されたラップグループRock Master Scott & the Dynamic Three「Request Line」(1984)です。

Rock Master Scott & the Dynamic Threeは、3人のMCがニューヨークの同じ建物で育ち、地元のバトルで活動していたところ、別のグループで活動していたRock Master Scottと出会い、1980年代初頭にグループを結成しました。

このグループのメンバーの1人にSlick Rickがいますが、Doug E. Fresh & the Get Fresh Crewで知られるSlick Rickとは別人です。

しかし、この2人のラッパーは同時期に同じレーベルReality Recordsで活動していたため、混乱が生じたとされ、Rock Master Scott & the Dynamic ThreeSlick Rickは、自分たちのシングル「Request Line」Doug E. Fresh & the Get Fresh Crew「The Show」よりも先にリリースされていたことから、自分がオリジナルのSlick Rickだと主張していたとも言われています。

1983年にシングル「It’s Life (You Gotta Think Twice)」Profile RecordsからデビューしたRock Master Scott & the Dynamic Threeは、セカンドシングルとして「Request Line」をリリースし、当時のヒップホップシーンで注目を浴び、後にRun-DMCBeastie Boysなどのヒップホップアーティストたちにも影響を与えたとされています。

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ミッシー・エリオットが「Work It」について明かす

Missy Elliott「Work It」は、全米チャート1位を獲得していたEminemのシングル「Lose Yourself」に阻まれ、10週に渡って全米チャート2位を記録し、彼女のキャリアで最も成功を収めた曲となりました。

また、この曲のMVは多数のヒット曲を手掛けたDave Meyersが監督を務め、当時亡くなったばかりのAaliyahTLCのメンバーであるLisa “Left Eye” Lopesに捧げられており、MVに登場する車のボンネットに2人の写真がエアブラシで描かれています。

さらに、冒頭でも触れたように、この曲はTimbalandMissy Elliottが共同プロデュースしており、彼女はこの曲について次のように語っています。

「Work It」について面白いことは、Tim(Timbaland)と私は本当に兄と妹のようなもので、お互い最後まで神経質になったことだわ。
2週間もスタジオに入りっぱなしで、何も思い浮かばなかったから「ブレイクビーツを買ってきてくれ」と彼に頼んだのを覚えているわ。
彼はようやく曲を手に入れ、いい感じの雰囲気ヘビのような音を聞いたとき、私は「これだ!」と飛び上がったわ。
それで、私は人前で録音することはないから、別の部屋で録音して、急いでラップをしたんだ。
そしてまた戻って「それを聞かせて」と言ったら、彼は「いや、違う」と言われたの。
そして、もう一度戻ってみると「いや、それはない」と言われた。
そして3度目も同じ。
このとき、私は彼が面白がっていると思ったから、腹が立ったわ!
5回目には「そうだ、これだ!ってね。
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