これまでに全世界で2億2000万枚以上のセールスを記録し、最も知名度があるラッパーと言っても過言ではないEminem (エミネム)。
また白人ラッパーの地位を確立し、メインストリームにHip Hopを押し上げた人物の1人でもあります。
そんな彼が2020年に11枚目のアルバム「Music to Be Murdered By」をサプライズリリース。
故Juice WRLDがゲスト参加したシングル「Godzilla」を筆頭に多くのオーディエンスから注目され、10作連続の全米アルバムチャート1位と初の快挙となりました。
今回はこの作品から「Farewell」をピックアップ。
この曲は、2000年代後期にヒットしたダンスホールReggaeをイントロから大胆にサンプリング。
元ネタについて解説します。
Eminem – Farewell (2020)
楽曲情報
Eminem (エミネム)
出身地 :ミシガン州デトロイト
生年月日:1972年10月17日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
Interscope Records
Aftermath Entertainment
Shady Records
プロデューサー
Ricky Racks
Eminem
元ネタ・サンプリング
Serani – No Games (2008)
“Farewell” 元ネタ・サンプリング
Serani – No Games (2008)
元ネタになったのはジャマイカ、キングストン出身のレゲエアーティストSeraniの「No Games」 (2008)です。
この曲は彼自身がセルフプロデュースし、40万枚以上のセールスを記録。
これまでにもSeraniは、Sean Paulの3枚目のアルバム「The Trinity」(2005)から、大ヒットシングル「We Be Burnin」(2005)を含む2曲でソングライティングなどの楽曲を提供。
Sean Paul – We Be Burnin (2005)
またTony Matterhornのヒットソング「Dutty Wine」(2006)の “Smash Riddim” も彼がプロデュースするなど、業界の発展に大きく貢献しました。
Tony Matterhorn – Dutty Wine (2006)
終わりに
Seraniは上述した「No Games」の他に、Ding Dongがゲスト参加した「Skip to My Luu」(2009)などのヒット曲のイメージが強いです。
しかし意外にもプロデューサーやソングライティングなどで、業界の底上げを行なっていたように思えます。
この機会に元ネタと併せて聞いてみてはいかがでしょうか。
Serani feat. Ding Dong – Skip to My Luu (2009)
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