元ネタ・サンプリング Lizzo – Break Up Twice (2022) 3年振りにアルバムをドロップ!収録曲にローリン・ヒルのアノ名曲をサンプリング!

2020年代
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Lizzo (リゾ)のシングル「About Damn Time」(2022)は、TikTokを中心にバイラルヒットとなり、全米チャートでは2位を記録して、自身4度目のトップ10入りを果たしました。

「About Damn Time」の元ネタの記事はこちら。

この曲のリリースから2ヶ月後に発表したシングル「Grrrls」(2022)は、曲中のリリックに多くの批判が殺到し、本人もSNSで謝罪するなど、色々な意味で注目を集めた1曲となりました。

そんな彼女が、約3年振りにアルバム「Special」(2022)をドロップ。

Lizzoはこのアルバムのために「175から200曲を書いた」と明かしており、上記の2曲を含む全12曲を収録しています。

今回はその中から、名プロデューサーMark Ronsonがプロデュースした「Break Up Twice」をピックアップ。

ここでは、この曲の元ネタについて解説します。

Lizzo – Break Up Twice (2022)

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楽曲情報

Lizzo (リゾ)
出身地 :ミネソタ州ミネアポリス
生年月日:1988年4月27日
ジャンル:R&B, Pop

レーベル
Nice Life Recording Company
Atlantic Records

プロデューサー
Mark Ronson

元ネタ・サンプリング
Judy Clay & William Bell – Private Number (1968)
Lauryn Hill – Doo Wop (That Thing) (1998)

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“Break Up Twice” 元ネタ・サンプリング ①

Judy Clay & William Bell – Private Number (1968)

元ネタになったのは、ノースカロライナ州セントポールズ出身のシンガーJudy Clay (ジュディ・クレイ)William BellによるPrivate Number」(1968)です。

幼い頃から教会で歌っていたJudy Clayは、ゴスペルグループThe Drinkard Singersのメンバーに加わり、1954年にアルバム「The Newport Spiritual Stars」でレコーディングデビューを果たします。

グループ脱退後、白人シンガーソングライターBilly Veraと組んで、アメリカ初の黒人と白人によるデュオThe Sweet Inspirationsを結成。

このデュオで、メジャーレーベルでレコーディングした最初の異人種デュオとして注目され、彼らの「Storybook Children」はR&Bチャート20位を記録。

その後Judy Clayは、1968年にソウルシンガーWilliam Bellと組んで「Private Number」をリリースし、R&Bチャート17位を記録しています。

その後もRay CharlesAretha FranklinDonny Hathawayなどのバックコーラスを担当しましたが、2001年に交通事故で62歳の若さでこの世を去っています。

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“Break Up Twice” 元ネタ・サンプリング ②

Lauryn Hill – Doo Wop (That Thing) (1998)

さらにLizzo「Break Up Twice」は、ニュージャージー州サウスオレンジ出身のラッパーLauryn Hill (ローリン・ヒル)「Doo Wop (That Thing)」(1998)もサンプリングしています。

この曲は、彼女のソロデビューアルバム「The Miseducation of Lauryn Hill」(1998)に収録され、アルバムは全米チャート1位を獲得。

アルバムからリードシングルであるこの曲は、女性ラッパーとして初の全米シングルチャート1位を獲得し、グラミー賞では「最優秀女性R&Bボーカル・パフォーマンス賞」と「最優秀R&Bソング賞」を受賞しました。

また、ローリングストーン誌はその年のベストシングルに選出したほか、Apple Musicによると、1990年代で最もストリーミングされた曲の1つとなるなど、彼女のソロキャリアの成功を示す1曲となりました。

「Doo Wop (That Thing)」の元ネタはこちら。

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Mark Ronsonについて明かす

Lizzoは、Mark Ronsonがプロデュースした「Break Up Twice」について「Markの真骨頂だわ」と明かしています。

これは私の2つ目の夢のコラボ、Mark Ronsonなの。
言わせてもらうと、これはMarkの真骨頂だわ。
彼のスタイルと粋な計らいには脱帽したわ。
彼と一緒に仕事をすると、子供の頃に戻ったような気分になるの。
私は元々ロックバンドをやっていたこともあって、私の糧になっているの。
初めてギターパートを聴いたとき「これぞクラシックだ」と思ったわ。
Lauryn Hillの「Doo Wop」のコードを聴いたときは『これから逃げるか、それとも受け入れるか?』って感じだった。
彼女(Lauryn Hill)は1日で(サンプルの権利)をクリアして、私は我を忘れていたわ。
その経緯は、バーベキューをしたときに、友人の一人が、私が招待した男を脅したの。
彼女は「彼女に手を出したら、アレを切り落とすわよ」と言ったわ。
私も賛同したわ。
そのことをスタジオに持ち込んだら、Markが素晴らしいって言ったの。

この機会に、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。

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