ワシントン州シアトル出身のラッパーMacklemore (マックルモア)は、プロデューサーRyan LewisとのデュオMacklemore & Ryan Lewisでのシングル「Can’t Hold Us」(2011)で全米チャート1位を獲得。
さらに、翌年のシングル「Thrift Shop」(2012)は、2013年の年間シングルチャート1位を獲得、グラミー賞では2部門を受賞し、YouTubeでで再生回数は17億回を記録しています。
そんな彼が、名プロデューサーDJ Premier (DJプレミア)をフィーチャーした2023年最初のシングル「Heroes」(2023)をドロップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Macklemore feat. DJ Premier – Heroes (2023)
“Heroes” 楽曲情報
レーベル
Bendo LLC
プロデューサー
Budo
元ネタ・サンプリング
Leroi Conroy – Tiger Trot (2017)
“Heroes” 元ネタ・サンプリング情報
Leroi Conroy – Tiger Trot (2017)
元ネタになったのは、レーベルのプロデューサー、エンジニアで活躍するLeroi Conroyの「Tiger Trot (2017)」です。
彼が所属するレーベルColemine Recordsは、仲間のアルバムを配給するためにオハイオ州にレーベルを設立し、本格的にキャリアをスタートさせます。
その後、MySpace経由で日本のP Vine Recordsとの流通契約を結び、現在では50組以上のアーティストが所属し、ソウルやファンクを中心にリリースするレーベルに成長しています。
マックルモアがこの曲について明かす
今作でフィーチャーされたDJ Premierについて、Macklemoreは彼のサウンドが自分の青春時代であり、夢中になっていたことを明かしています。
DJ Premierのプロダクションは俺の子供時代を決定づけたんだ。 彼は俺の青春のサウンドトラックだった。彼のドラムを研究していたよ。 彼のサンプルの刻み方。 彼のスクラッチには個性があり、声もある。 最初のスネアが鳴ったら、それがPreemoのビートであることがわかるんだ。 「Come Clean」のインストで何時間もフリースタイルしていたのを覚えているよ。
憧れのプロデューサーとの「Heroes」ですが、3月にリリース予定のMacklemoreのアルバム「Ben」に収録することを明かしながらも、Macklemoreはこの曲が時代にマッチしておらず、あまり自信がないことを打ち明けています。
この時代が好きなんだ。懐かしいね。 俺は、おそらく日の目を見ることのないラップソングをたくさん作っているよ。 俺が回想してきたあるサウンドは、もう現代的ではないんだ。 TikTokのトレンドにも入っていない。 この曲は俺のアルバムの中で最もストリーミングされていない曲である可能性が高いよ。
コメント