2020年に発表したミックステープ「F*ck Love」(2020)は、ソロアーティストとして最年少でオーストラリアチャート1位を獲得したThe Kid LAROI (ザ・キッド・ラロイ)。
さらに同年にデラックスエディションを発表し、ティーンエイジャーながら一躍注目を浴びる存在となりました。
この作品のリリースから約1年後、さらに「F*CK LOVE 3: OVER YOU」(2021)と題したデラックスエディションをドロップ。
今回はそのミックステープからHip Hopプロデューサーで知られるMustardと初共演を果たした「STILL CHOSE YOU」をピックアップ。
この曲は2019年にグラミー賞「最優秀新人賞」にノミネートされたJorja Smithをイントロからサンプリング。
元ネタについて解説します。
The Kid LAROI feat. Mustard – STILL CHOSE YOU (2021)
楽曲情報
The Kid LAROI (ザ・キッド・ラロイ)
出身地 :オーストラリア
生年月日:2003年8月17日
ジャンル:Hip Hop
Mustard
出身地 :カリフォルニア州ロサンゼルス
生年月日:1990年6月5日
ジャンル:Hip Hop, R&B
レーベル
Columbia Records
プロデューサー
Mustard
Quintin “Q” Gulledge
GYLTTRYP
元ネタ・サンプリング
Jorja Smith – By Any Means (2020)
“STILL CHOSE YOU” 元ネタ・サンプリング
Jorja Smith – By Any Means (2020)
元ネタになったのは、イギリス出身のR&BシンガーJorja Smithの「By Any Means」(2020)です。
この曲は世界中の注目を集めた「Black Lives Matter」のデモに参加した彼女が、この経験を振り返り歌うことで、メッセージ性の強い1曲に仕上がっています。
All this time you be feeding us lies Ain't no truth in your statements Too much pain in these little white lies あなたはずっと私たちに嘘を教えていた あなたの発言には真実がない この小さな白い嘘の中にはあまりにも多くの痛みがある
また大手Hip HopレーベルRoc Nationが、社会正義団体への寄付を目的としたプロジェクト「Reprise」(2020)にも収録しています。
この作品の収益は子どもの投獄、刑事司法、大量投獄、警察官の説明責任などの問題を扱ういくつかの慈善団体やプロジェクトに寄付されています。
終わりに
The Kid LAROIはこのデラックスエディションを発表から4日後、「F*CK LOVE 3+: OVER YOU」と題した、6曲追加したバージョンもリリースしています。
これは当初リリース予定のEPのリードシングルでしたが延期になり、その後2021年に同プロジェクトへの収録が決定。
しかしリリースの4日前に全曲が流出してしまったことで、このような形での発表になったように思われます。
そんなこともありながら、デラックスエディションから世界的トップスターJustin Bieberがゲスト参加した「Stay」が全米チャート1位を獲得。
瞬く間に世界中でThe Kid LAROIの名が知れ渡るナンバーになりました。
この機会に全編通して聴いてみてはいかがでしょうか。
The Kid LAROI & Justin Bieber – STAY (2021)
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