2010年にミックステープ「Change of Plans」をドロップし、ラッパーのとしてのキャリアをスタートさせたDave East (デイブ・イースト)。
その後も精力的に作品をリリースし、Hip Hop界の重鎮であるNasの耳に届いたことで、彼が率いるレーベル “Mass Appeal Records” と契約。
2017年にはアメリカのHip Hopメディア誌 “XXL” が若手ラッパーを選出する企画「2016 Freshman Class」でLil Uzi Vert、21 Savageなどと揃って選ばれることで注目を集めました。
そんな彼が2017年に発表したミックステープ「Karma」2018年の「Karma 2」の続編となる「Karma 3」(2020)をドロップ。
A Boogie wit da Hoodie、Mary J. Bligeなどが参加した今作は、約2ヶ月後にデラックスエディションをリリースするなど注目を集めた作品となりました。
今回はこの中からTrey Songz (トレイ・ソングス)をフィーチャーした「The City」 をピックアップして解説します。
楽曲情報
Dave East (デイブ・イースト)
出身地 :ニューヨーク、イーストハーレム
生年月日:1988年6月3日
ジャンル:Hip Hop
Trey Songz (トレイ・ソングス)
出身地 :バージニア州ピーターズバーグ
生年月日:1984年11月28日
ジャンル:R&B
レーベル
Mass Appeal
Def Jam Recordings
プロデューサー
Dougie On The Beat
元ネタ・サンプリング
Jay-Z – Heart of the City (Ain’t No Love) (2001)
Bobby Bland – Ain’t No Love in the Heart of the City (1974)
Dave East feat. Trey Songz – The City (2020)
“The City” 元ネタ・サンプリング
Jay-Z – Heart of the City (Ain’t No Love) (2001)
元ネタとなったのはニューヨーク、ブルックリン出身のラッパーJay-Zの「Heart of the City (Ain’t No Love)」(2001)です。
この曲は彼の6枚目のアルバム「The Blueprint」(2001)に収録し、リリース初週に42万枚以上のセールスを記録。
全米チャート1位に輝き、評論家からは「Jay-Zのベストアルバムの1つであり、Hip Hop史上最高のアルバムの1つである」とも言われています。
またこの曲の他に3曲をKanye Westがプロデュースし、「Girls, Girls, Girls」「Song Cry」「U Don’t Know」などのヒット曲をJust Blazeが手掛けることで、彼らの出世作にもなりました。
Dave Eastはこの曲をサンプリングしたことに関して次のように明かしています。
基本的に「Heart of the City」はJAY-Zの作品の中でも最も好きなものの1つだよ。 Dougie On The Beat(プロデューサー)がビートを担当したんだ。 このビートを聴いたとき「クリアできるかどうかはわからないけど、俺はこのヤバイのでかますぜ」と言ったんだ。Trey Songzも一緒だったね。 マンハッタンのQuad(レコーディングスタジオ)で一緒にやったんだ。基本的にあの曲はどこまでやってもいいんだ、という感じだね。
“Heart of the City (Ain’t No Love)” 元ネタ・サンプリング
Bobby Bland – Ain’t No Love in the Heart of the City (1974)
さらに深堀りするとJay-Zの「Heart of the City (Ain’t No Love)」(2001)はテネシー州バレットビル出身のシンガーBobby Blandの「Ain’t No Love in the Heart of the City」(1974)をサンプリングしています。
この曲はSoulチャートで9位にランクイン。これまでに数々の楽曲でカバーや、サンプリングソースとして使用され、近年ではDJ Khaledの「THANKFUL」(2021)で使われています。
DJ Khaled feat. Lil Wayne & Jeremih – THANKFUL (2021)
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