2018年に発表したDregoとのコラボ曲「Bloxk Party」はYouTubeで8000万回以上再生されるヒットとなったSada Baby。
このヒットにより現在所属するAsylum Recordsと契約に至り、2017年に発表したミックステープ「Skuba Sada」の続編となるデビューアルバム「Skuba Sada 2」(2020)をリリース。
その後も精力的に活動し、デトロイトのラップシーンでも注目を集めるラッパーの1人となりました。
今回ピックアップする「Whole Lotta Choppas」はTikTokで瞬く間に人気を集め、彼のキャリアで初のチャートインを果たした楽曲となりました。
またリリースから2ヶ月後には、Nicki Minajが参加したRemixを発表することでさらに注目を集めました。
大ネタ使いとなったこの曲の元ネタを解説していきます。
Sada Baby feat. Nicki Minaj – Whole Lotta Choppas Remix (2020)
楽曲情報
Sada Baby
出身地 :ミシガン州デトロイト
生年月日:1992年11月17日
ジャンル:Hip Hop
Nicki Minaj
出身地 :ニューヨーク、クイーンズ
生年月日:1982年12月8日
ジャンル:Hip Hop, R&B
レーベル
Asylum Records
プロデューサー
CoalCash Blac
元ネタ・サンプリング
Tag Team – Whoomp! (There It Is) (1993)
95 South – Whoot, There It Is (1993)
Kano – I’m Ready (1980)
“Whole Lotta Choppas Remix” 元ネタ・サンプリング
Tag Team – Whoomp! (There It Is) (1993)
元ネタとなったのはジョージア州アトランタで結成したラップデュオTag Teamの「Whoomp! (There It Is)」(1993)です。
この曲は7週連続で全米チャート2位にランクインし、全米年間シングルチャートでも2位に入り350万枚以上のセールスを記録。
またこの曲のみがグループ唯一のヒットとなったため、一発屋とも称されています。
しかし映画やTV番組で度々使用され、MLBやNBAといった国民的スポーツにも抜擢されることでアメリカでは馴染みのあるナンバーにもなりました。
“Whoomp! (There It Is)” 元ネタ・サンプリング 1
95 South – Whoot, There It Is (1993)
さらに深掘りするとTag Teamの「Whoomp! (There It Is)」(1993)はラップグループ95 Southの「Whoot, There It Is」(1993)をサンプリングしています。
この曲は前述した「Whoomp! (There It Is)」がリリースされる数ヶ月前に発表し、全米チャート11位にランクイン。
Tag Teamほどのヒットとはなりませんでしたが、100万枚の売り上げを記録することでプラチナ認定を受けています。
“Whoomp! (There It Is)” 元ネタ・サンプリング 2
Kano – I’m Ready (1980)
またTag Teamの「Whoomp! (There It Is)」(1993)はイタリア、ミラノで結成したグループKanoの「I’m Ready」(1980)をサンプリングしています。
この曲は彼らのデビューシングルで、アルバム「Kano」(1980)にも収録。
70年代のDisco、Funk、R&Bの要素を組み合わせ、シンセサイザーやハンドクラップを多用し、ヴォコーダーを使ったボーカルが近未来感を感じさせます。
またこれまでに25曲以上にサンプリングされ、Devin the Dudeの「Party」(2004)ではベース部分を使用することで、オールドスクールを感じさせる1曲となりました。
Devin the Dude feat. KB & Man Child – Party (2004)
終わりに
TikTokで2億回以上の再生回数を記録することでバイラルヒットとなり、NBAファイナルの楽曲にも選ばれるなど一躍注目を集めたSada Baby。
また後に発表したRemixはNicki Minajが妊娠9ヶ月の時にレコーディングしており、第一子が無事に生まれてからの初のリリースとなりました。
カムバック作となることで、ファンからは嬉しい1曲になったのではないでしょうか。
バイラルヒットとなった「Whole Lotta Choppas Remix」と元ネタをこの機会に併せて聞いてみてはいかがでしょうか。
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