2021年にシングル「GYALIS」がTikTokでバイラルヒットし、彗星の如く現れたCapella Grey (カペラ・グレイ)。
この曲は、Spotifyで1800万回以上ストリーミングされ、YouTubeではMVがないにも関わらず1000万再生を超えるヒットとなりました。
彼の故郷であるニューヨークのブロンクスで撮影されたMVも900万回以上再生され、注目を浴びる存在になりました。
そんな彼がメロディアスに歌い上げるこの曲は、Juvenileの大ヒットソングを大胆にサンプリングしています。
ここでは、元ネタについて解説します。
Capella Grey – GYALIS (2021)
楽曲情報
Capella Grey (カペラ・グレイ)
出身地 :ニューヨーク、ブロンクス
生年月日:1995年8月2日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
Capitol Records
プロデューサー
Capella Grey
元ネタ・サンプリング
Juvenile feat. Lil Wayne & Mannie Fresh – Back That Azz Up (1998)
“GYALIS” 元ネタ・サンプリング
Juvenile feat. Lil Wayne & Mannie Fresh – Back That Azz Up (1998)
元ネタになったのは、ルイジアナ州ニューオーリンズ出身のラッパーJuvenileの「Back That Azz Up」(1998)です。
この曲は、彼の3枚目のアルバム「400 Degreez」(1998)に収録し、アルバムはR&B/Hip Hopチャート2位を記録。
彼のソロキャリアの中で最も売れたアルバムであり、彼が所属していたCash Money Recordsがリリースしたアルバムの中で最も売れた作品になりました。
2020年には音楽メディア誌ローリング・ストーンが発表した「史上最も偉大なアルバム500」では470位に選出され、評論家からは高い評価を得て、音楽史に名を刻む作品になりました。
またLil WayneとMannie Freshがゲスト参加した「Back That Azz Up」は、R&B/Hip Hopチャート5位を記録。
同じ頃にLil Wayneの「Tha Block Is Hot」B.G.の「Bling Bling」がスマッシュヒットしたことにより、Cash Money Recordsの名をメインストリームに押し上げることになりました。
終わりに
TikTokのバイラルヒットにより、Capella Greyはキャリア初の全米チャート入りを果たしました。
この曲のインスピレーションについて次のように明かしています。
当時、俺はLA(ロサンゼルス)にいたんだ。 ビートを作って、すぐにブースに入って、それで録った後、もう少しビートを足して、さらにそれで録って、ラップトップでミックスしたんだ。 頭の中にパッと浮かんできて、特に何かを作り上げるということはなかったよ。 クラブで元ネタの「Back That Azz Up」流れたとき、それはとて大きな瞬間だったね。 インスピレーションが湧いてきたら、とにかくやってみようと思ったね。
ヒットにより、彼と同郷のA Boogie Wit da HoodieもRemixを公開し、リリースから半年後にChris Brown、PopcaanによるRemixをリリースするなど、業界からも大きく注目を集めています。
今後も彼の活動から目が離せません!
A Boogie Wit da Hoodie – Gyalis Remix (2021)
Capella Grey feat. Chris Brown & Popcaan – Gyalis Remix (2021)
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