Cardi B (カーディ・B)は、フォーブス誌によって「史上最も影響力のある女性ラッパーの1人」と評価され、全米シングルチャートでの首位獲得回数が5回という記録を持つ女性ラッパーです。
さらに、RIAAから最も多くのダイヤモンド認定を受けた楽曲(3曲)を持つ女性ラッパーとしても知られ、Spotifyで10億回以上のストリーミング数を記録した女性ラッパーとしてもその名を馳せています。
輝かしい経歴を持つCardi Bは、2023年9月に、Megan Thee Stallion (ミーガン・ジー・スタリオン)をフィーチャーしたシングル「Bongos」(2023)をリリースしました。
Cardi B feat. Megan Thee Stallion – Bongos (2023)
“Bongos” 楽曲情報
リリース日
2023年9月8日
レーベル
Atlantic Records
プロデューサー
DJ SwanQo
Breyan Isaac
We Good (Producer)
Cardi BとMegan Thee Stallionの大ヒット曲「WAP」の成功と批評
Cardi BとMegan Thee Stallionは、2020年にシングル「WAP」で共演し、この曲は全米シングルチャートで1位を獲得し、Cardi Bは2010年代と2020年代で同チャートで首位を獲得した唯一の女性ラッパーとして記録されました。
しかしながら、この曲の過激な歌詞は、一部の批評家や政治家を含む幅広い層から批判を浴び、YouTubeで公開されたMVは、女性とのコラボレーションの24時間以内の再生回数の記録を更新し、2,650万回以上の再生回数を記録しました。また、Spotifyでも現在までに12億回以上のストリーミング再生回数を達成しています。
Cardi B feat. Megan Thee Stallion – WAP (2020)
「Bongos」の制作プロセスについて明かす
2021年8月に「WAP」がリリースされてから1年が経ち、Cardi Bはその記念日に続編を発表すると予告しました。Megan Thee Stallionはこれに感謝の意を表し、「呼んでくれてありがとう」と答えました。
また「Bongos」のリリースに先立ち、ラジオ番組に出演したCardi Bは、オーディエンスが「WAP」と同じようなものを期待していることを知りながらも、実際には異なるテーマであることを明かしました。
この雰囲気にみんながどう反応するか気になるわ。 なぜならみんなは本当に「WAP」のようなものをを期待しているから「ああ、またあんなことを歌っているんだ…」ってね。 私たちは、ちょっとだけアソコの話をしてるけど「WAP」みたいな感じじゃないわ。
さらに「Bongos」の制作プロセスについて、制作陣の多くがこの曲をスペイン風に進めるべきだと考えていました。しかし、Cardi Bはそのアイデアを理解しましたが、この曲にMegan Thee Stallionの声が合うと感じたことを明かしています。
私たちは「この曲にはフィーチャーリングが必要だ」と思ったの。 だから、みんながこの曲をスペイン路線で進めて欲しいと思っていたみたい。 確かにわかるわ。 そう感じることはできたけど、私には「Meganの声が聞こえる」って思ったの。 「本当に?もっとラテンのパートのようなものではないと思わない?」と言われたから 「そうね、私にはこれに彼女の声が聞こえるの。わかっているわ。声が聞こえる」って答えたわ。
「Bongos」は、ダンサブルなラテン調に仕上がり、カラフルなMVが印象的で、監督はウクライナ出身のTanu Muinoが指揮を執りました。Tanu Muinoは以前にDoja CatやLil Nas XのMVを手掛けた実績があります。
このMVの制作費は200万ドル以上かかり、Cardi BとMegan Thee Stallionがシングルの存在を秘密にしたいという願望から生まれました。Cardi Bは最初、アメリカ国外での撮影を検討していましたが、ハリケーンの季節だったため、代わりにマリブでの撮影を決定したようです。
さらに、Cardi Bはマリブでのビデオ撮影の際に、プライバシー保護のために約20人のセキュリティガードを雇い、さらにジオフェンシングを使用してモバイルデバイスの位置を監視し、音楽を大音量で再生しないように特別なインイヤーモニターを使用したようです。
そうした苦労もあってか、MVは公開からわずか3日で800万回再生を記録し、Spotifyでは360万回再生を記録しています。
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