Meek Mill (ミーク・ミル)は、シングル「Ima Boss」(2011)、「Amen」(2012)で鮮烈なデビューを果たし、全米の注目を浴びることになりました。
また2018年のアルバム「Championships」は全米チャート1位を獲得し、その中でもDrakeがゲスト参加したシングル「Going Bad」は、全米チャートで自身最高順位となる6位を記録しました。
そんな彼が2021年に5枚目のアルバム「Expensive Pain」をドロップ。
先行シングルのLil Durk、Lil Babyとの「Sharing Locations」をはじめ、Kehlani、Brent Faiyazなど様々なアーティストがゲスト参加しています。
今回はこの中から、A$AP Ferg (エイサップ・ファーグ)をフィーチャーした「Me (FWM)」をピックアップ。
2000年代のクラブヒットをサンプリングしたこの曲の元ネタを解説します。
Meek Mill feat. A$AP Ferg – Me (FWM) (2021)
楽曲情報
Meek Mill (ミーク・ミル)
出身地 :ペンシルベニア州フィラデルフィア
生年月日:1987年5月6日
ジャンル:Hip Hop
A$AP Ferg (エイサップ・ファーグ)
出身地 :ニューヨーク
生年月日:1988年10月20日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
Atlantic Records
Dream Chasers Records
Maybach Music Group
プロデューサー
Jahaan Sweet
Hollywood Cole
Boi-1da
元ネタ・サンプリング
Lil Jon & The East Side Boyz feat. Ludacris, Too Short, Big Kap & Chyna Whyte – Bia’ Bia’ (2000)
“Me (FWM)” 元ネタ・サンプリング
Lil Jon & The East Side Boyz feat. Ludacris, Too Short, Big Kap & Chyna Whyte – Bia’ Bia’ (2000)
元ネタになったのは、ジョージア州アトランタ出身のラッパーLil Jon (リル・ジョン)の「Bia’ Bia’」(2000)です。
この曲は、The East Side Boyzとのコラボレーションアルバム「We Still Crunk!!」(2000)に収録。
アルバムには「Put Yo Hood Up」や「Move Bitch」といった当時のクラブアンセムが収録されており、これらは彼らの3枚目のアルバム「Put Yo Hood Up」(2001)に再び収録されています。
また「Bia’ Bia’」は、Tech N9neやフィメールラッパーBIAによってサンプリングもされています。
Tech N9ne – Blown Away (2009)
BIA feat. Lil Jon – BIA BIA (2020)
終わりに
今作のアルバムについて、Meek Millは次のように明かしています。
俺はいつも自分のフッドに近いところにいるようにしている。 ただ、自分がどこから来たのか、人々がどんな経験をしてきたのかを忘れないように、自分の音楽を届けるときにはただ踊るのではなく、人々が実際に心の中で感じることができるような、リアルなフィーリングを持ったものにしたいと思っているよ。
数々のクラブアンセムを発表してきた彼ですが、今回のアルバムではリリシズムにもこだわっているようです。
是非この機会に、アルバムを通して彼の世界観に浸ってみてはいかがでしょうか。
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