2025年5月16日、Rihanna (リアーナ)が待望の新曲「Friend of Mine」をリリースしました。
この楽曲は、彼女が声優として出演する新作アニメ映画『スマーフ』のサウンドトラックの一部として発表されたもので、同時に、彼女自身の音楽的な復帰を告げる重要な一歩ともなっています。
Rihanna – Friend Of Mine
リアーナ、ついに音楽シーンに復帰

『スマーフ』では、Rihannaは主人公スマーフェットの声を担当するほか、プロデューサーとしても名を連ねており、作品全体に深く関わっています。2023年に声優としての参加が発表されて以来、映画の顔とも言える存在となってきた彼女。そんな中でリリースされた「Friend of Mine」は、映画の魅力を音楽で支えると同時に、彼女の現在地を音楽的に示すものでもあります。
Rihannaがシングルを発表するのは、2022年の「Lift Me Up」以来およそ3年ぶり。当時の楽曲は『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の主題歌として話題を集め、アカデミー賞やゴールデングローブ賞にもノミネートされましたが、今回の「Friend of Mine」はその重厚さとは対照的に、軽やかでダンサブルな仕上がりとなっています。
アフロビーツ×ハウス 進化するリアーナ・サウンド
「Friend of Mine」は、アフロビーツとハウスを組み合わせた心地よいダンス・トラック。バルバドス出身であるRihannaならではのリズム感が息づいており、彼女の音楽的ルーツとモダンなプロダクションが見事に融合しています。
特筆すべきは、その歌詞のミニマリズム。全体でわずか29語しか使われておらず、限られた言葉の中で印象的なフレーズが繰り返される構成となっています。この手法は、かつてのヒット曲「We Found Love」や「Wild Thoughts」にも通じるものがありながら、さらに洗練された新たなアプローチとも言えるでしょう。
歌詞のテーマは、「初めて会ったはずなのに、まるで昔からの友達のように感じる」という不思議な感覚。キーワードは“déjà-vu(デジャヴ)”。出会いの瞬間にふと感じる懐かしさや親しみといった、言葉では説明しづらい感情を繊細に表現しています。
“母としての今”が滲む、新たな一歩
「Friend of Mine」は、Rihannaが母となった後もアーティストとして歩み続けていることを示す、静かで力強い一曲です。2022年には『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の主題歌「Lift Me Up」を発表し、母となったリアーナが音楽を通してどのように世界と向き合っていくのか、多くの人々の関心を集めました。
今回の新曲は、過去のサウンドトラック作品「Sledgehammer」や「Lift Me Up」とは対照的に、より軽やかで心地よいダンス・トラックとなっており、彼女のライフステージの変化とともに音楽性も柔らかく、しなやかに進化していることが感じられます。
『スマーフ』という家族向けアニメのために制作された楽曲でありながら、クラブでも通用する洗練されたサウンドを備えており、Rihannaならではの音楽的センスが光ります。次なるアルバムへの期待を抱かせるこの一曲は、今の彼女を象徴するような存在だと言えるでしょう。
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