2010年に5枚目のアルバム「Loud」に収録されている「Only Girl (In the World)」は、グラミー賞「最優秀ダンス/エレクトロニック・レコーディング賞」を受賞し、全米チャート1位を獲得したRihanna (リアーナ)。
また、Drakeとの「What’s My Name?」でも全米チャート1位を獲得し、2011年に世界で8番目に売れたアルバムとなりました。
アルバム収録曲「S&M」の元ネタはこちら。
今回はこのアルバムから、Rihanna自身が「アルバムの中で1番好きな曲」と公言している7枚目のシングル「Cheers (Drink to That) (2010)をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Rihanna – Cheers (Drink to That) (2010)
“Cheers (Drink to That)” 楽曲情報
リリース日
2010年11月12日
レーベル
Def Jam Recordings
プロデューサー
The Runners
元ネタ・サンプリング
Avril Lavigne – I’m With You (2002)
“Cheers (Drink to That)” 元ネタ・サンプリング情報
Avril Lavigne – I’m With You (2002)
元ネタになったのは、カナダ出身のシンガーAvril Lavigne (アヴリル・ラヴィーン)の「I’m With You」 (2002)です。
この曲は、彼女のデビューアルバム「Let Go」(2002)に収録されており、アルバムは全米チャート2位を記録し、世界15ヵ国以上のチャートでトップ10入りを果たすヒットとなりました。
その中でも、イギリスでは17歳9ヶ月という女性シンガーとして最年少でUKアルバムチャートのトップに立つという記録を打ち立て、アメリカでは2000年代のベストアルバム21位、ローリングストーン誌の読者投票「2000年代のベストアルバム」で4位に選出されました。
その後、2022年にはアルバム発売20周年を記念して6曲が追加されたアニバーサリーエディションが発売され、Avril Lavigneはnstagramに現在の写真と当時のジャケットを比較した写真を投稿し、次のように明かしています。
あれから20年! 昨日、マディソンスクエアガーデンでライブする直前に、ニューヨークでデビューアルバムのジャケット「Let Go」を撮影した場所に戻ってきたの。 私にとって魔法のような瞬間だったわ! 「Let Go」の20周年おめでとう。 そして、長年にわたって私にたくさんの愛を注いでくれた、信じられないほど素晴らしくサポートしてくれるファンのみんなに感謝するわ。
このヒットアルバムに収録された「I’m With You」は、全米シングルチャートで4位を記録し、グラミー賞で2部門にノミネートされています。
アヴリル・ラヴィーン、リアーナが明かす
RihannaにサンプリングされたAvril Lavigneは、Rihannaを絶賛し、また「I’m With You」はお気に入りの曲の1つだとも語っています。
「I'm With You」は私が歌ってきた曲の中で最も好きな曲の1つで、いつもライブするのが大好きだから、とてもエキサイティングだわ。 Rihannaは素晴らしいシンガーし、素晴らしい曲を持っていると思うわ。 だから、ワクワクしてたんだ。本当に素敵な曲だと思う。
一方でRihannaは、Avril Lavigneに出演を依頼することも考えていましたが、彼女の歌声はすでにビートでサンプリングされていたと明かしています。
彼女が(曲に)出演できるかどうか尋ねたけど、トラックを聴いたとき、すでに曲の中に入っていたから、プロデューサーの意向もあってこの感じになったんだ。 でも、同じように聴こえたでしょ。 彼女のサンプルは、曲の中になかったら全体の雰囲気が変わってしまうほど、インストゥルメンタルの中で大きな存在になったから、使用できてよかったわ。 「Cheers」は私の好きな曲のひとつなの。 お祝いしたくなるような気分にさせてくれる。 外に出てお酒を飲みたくなるような、素晴らしい気分にしてくれるんだ。 みんな週末が待ち遠しいのよ。
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