Kay Flock (ケイ・フロック)は、友人の勧めでラッパーのキャリアをスタートさせ、ブルックリンのラッパー22Gzの「Blixky Gang Freestyle」のビートを使用したシングル「FTO」(2020)をリリース。
この曲のトレイラーが投稿されると、Lil Tjayがそれをシェアし、YouTubeでは190万再生され、一躍脚光を浴びるようになりました。
翌年、Dougie B、B Loveeとのシングル「Brotherly Love」をリリースし、は1700万再生を記録し、Capitol Recordsと契約。
同年11月には、デビューミックステープ「The DOA Tape」(2021)をリリースし、収録曲の「Is Ya Ready」は、YouTubeで2500万再生を記録するヒットとなりました。
業界やオーディエンスから最も注目される若手ラッパーの1人であるKay Flockが、同郷のフィメールラッパーCardi B (カーディ・B)、Dougie B、Bory300をゲストに迎えたシングル「Shake It」(2022)をリリース。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Kay Flock feat. Cardi B, Dougie B & Bory300 – Shake It (2022)
楽曲情報
Kay Flock (ケイ・フロック)
出身地 :ニューヨーク、ブロンクス
生年月日:2003年4月20日
ジャンル:Hip Hop
Cardi B (カーディ・B)
出身地 :ニューヨーク、ブロンクス
生年月日:1992年10月11日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
Capitol Records
プロデューサー
Elias Beatz
元ネタ・サンプリング
Akon – Bananza (Belly Dancer) (2004)
Fun Boy Three – The Lunatics (Have Taken Over the Asylum) (1981)
“Shake It” 元ネタ・サンプリング
Akon – Bananza (Belly Dancer) (2004)
元ネタになったのは、ニュージャージー州ニューアーク出身のシンガーAkon (エイコン)の「Bananza (Belly Dancer)」(2004)です。
この曲は、彼のデビューアルバム「Trouble」(2004)に収録され、アルバムには世界各国のチャートを席巻したシングル「Lonely」も収められています。
Akonの「Lonely」の元ネタについての記事はこちら。
前述のアルバムから4枚目のシングルとしてリリースされたこの曲は、UKチャートで5位を記録し、Kardinal Offishallをゲストに迎えたリミックスもリリースされています。
Akon feat. Kardinal Offishall – Belly Dancer (Bananza) Remix
“Bananza (Belly Dancer)” 元ネタ・サンプリング
Fun Boy Three – The Lunatics (Have Taken Over the Asylum) (1981)
さらに深堀りするとAkon (エイコン)の「Bananza (Belly Dancer)」は、Fun Boy Three (ファン・ボーイ・スリー)の「The Lunatics (Have Taken Over the Asylum)」(1981)をサンプリングしています。
この曲は、彼らのデビューアルバム「Fun Boy Three」(1982)のリードシングルとしてリリースされ、シングルはUKチャート20位を記録しています。
殺人容疑で逮捕?!
今作は、2021年12月にKay Flockが殺人容疑で逮捕されて以来、初の新曲となりました。
この事件は12月16日にマンハッタンで起き、被害者が床屋の店内にいたところ、Kay Flockらしき人物がドアを開け、『何を見ているんだ?』と尋ねたようです。
その後、被害者が店から出たところ、首と背中を撃たれて病院に搬送されましたが、死亡が確認されています。
Kay Flockは捜査の主犯格として指名手配され、さらに監視カメラの写真も公開され後、12月23日に警察に出頭。
その後、Kay Flockは無罪を主張していますが、第1級殺人容疑で起訴され、5月に公判が開かれる予定のようです。
この機会に、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
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