French Montana (フレンチ・モンタナ)は、2012年にDiddy率いる “Bad Boy Records” と契約。
2017年には、Swae Leeをゲストに迎えたシングル「Unforgettable」を発表し、全米チャート3位を記録し、世界各国のチャートを席巻。
YouTubeでは9億界再生を突破しており、彼の代表曲の1つになりました。
そんなFrench Montanaが4枚目のアルバム「They Got Amnesia」(2021)をリリース。
数々のヒット曲を生み出してきたHitmakaがエグゼクティブ・プロデューサーを務め、42 Dugg、Fivio Foreign、Coi Leray、Latto、Saweetieといった若手ラッパーを中心に起用しています。
今回は、このアルバムからベテランラッパーのFabolous (ファボラス)がゲスト参加した「Didn’t Get Far」(2021)をピックアップ。
ここでは元ネタについて解説します。
French Montana feat. Fabolous – Didn’t Get Far (2021)
楽曲情報
French Montana (フレンチ・モンタナ)
出身地 :ニューヨーク、サウスブロンクス
生年月日:1984年11月9日
ジャンル:Hip Hop
Fabolous (ファボラス)
出身地 :ニューヨーク、ブルックリン
生年月日:1977年11月18日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
Epic Records
Bad Boy Entertainment
プロデューサー
Critacal
Cardiak
Frank Dukes
Hitmaka
元ネタ・サンプリング
Creative Source – I’d Find You Anywhere (1976)
“Didn’t Get Far” 元ネタ・サンプリング
Creative Source – I’d Find You Anywhere (1976)
元ネタになったのは、ロサンゼルスで結成したR&BグループCreative Sourceの「I’d Find You Anywhere」(1976)です。
彼らは1973年の「You Can’t Hide Love」がヒットし、翌年にはBill Withersの「Who Is He And What Is He to You」をカバーして大きく注目を集めました。
この曲は、彼らの4枚目のアルバム「Consider The Source」(1976)に収録。
2006年にThe Gameが発表した「Wouldn’t Get Far」でもサンプリングされており、プロデューサー兼ゲスト参加したKanye Westらしいビートに仕上がっています。
The Game feat. Kanye West – Wouldn’t Get Far (2006)
この曲の記事はこちら。
終わりに
French Montanaのアルバムのアートワークは、2019年11月に心臓の問題と吐き気のために病院に運ばれた時のことをイメージしているようです。
また当初はDrakeとの共演曲が収録される予定でしたが、リリース前に削除されました。
これは、2021年11月5日にTravis Scottが毎年開催しているフェス「アストロワールド」多くの死傷者を出した事故があったためです。
日本のメディアでも大きく報じられたこのフェスにはDrakeも出演しており、アルバム発売前に「新曲を発表したくない」「フィーチャーされたくない」と要望によるものでした。
しかしFrench Montanaは、この曲を今後発売されるデラックスエディションに収録する予定であることを発表しています。
Drakeは類を見ない事故に巻き込まれ、自粛しているだけに果たして収録されるのか・・・。
今後の彼らの活動に注目が集まりそうです。
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