2024年1月、21 Savage (21サヴェージ)が発表した3枚目のソロアルバム『american dream』は、全米アルバムチャートで見事に1位を獲得し、彼にとって4作連続の首位獲得となりました。このアルバムには全15曲が収録されており、そのうち14曲が全米シングルチャートにランクインしました。また、シングルカットされた『redrum』は、全米シングルチャートで5位、R&B/Hip Hopチャートで2位を記録し、大きな成功を収めました。
特に注目すべきは、このアルバムから3枚目のシングルとしてリリースされたSummer Walker (サマー・ウォーカー)とのコラボ曲『prove It』(2024)です。この曲はその魅力とともに、元ネタについても話題となっています。
今回は、『prove It』に焦点を当て、この曲の元ネタについて詳しく解説します。
21 Savage & Summer Walker – prove It (2024)
『prove It』楽曲情報
リリース日
2024年1月12日
レーベル
Slaughter Gang
Epic Records
プロデューサー
COUPE
Tye Beats
Isaiah Brown
元ネタ・サンプリング
Faith Evans – You Are My Joy (Interlude) (1995)
『prove It』元ネタ・サンプリング情報
Faith Evans – You Are My Joy (Interlude) (1995)
元ネタになったのは、フロリダ州レイクランド出身のシンガーFaith Evans (フェイス・エヴァンス)の『You Are My Joy (Interlude)』(1995)です。
この曲は、彼女のデビューアルバム『Faith』(1995)に収録されています。アルバムからはシングル『You Used to Love Me』や『Soon as I Get Home』がヒットし、R&B/Hip Hopチャートで2位を記録しました。また、アルバムは100万枚のセールスを達成し、RIAAからプラチナ認定を受けました。
『You Are My Joy (Interlude)』は、The Notorious B.I.G.のシングル『Big Poppa』やMary J. Bligeのアルバム『My Life』のプロデューサーで知られるChucky Thompsonによってプロデュースされています。
さらに、Faith Evansの『You Are My Joy (Interlude)』は、これまでにBryson TillerやYNW Mellyなどのアーティストにもサンプリングされるなど、多くの音楽家たちに影響を与えています。
Bryson Tiller – Set It Off (2017)
YNW Melly – City Girls (2019)
深い愛情を歌った『Prove It』の魅力とは?
21 SavageとSummer Walkerによる楽曲『Prove It』は、2人の深い愛情と信頼を歌った作品です。21 Savageは、恋人と共にいることで安心感を得ており、彼女が常に特別で美しい存在であることを強調しています。一方、Summer Walkerは、二人が強い絆で結ばれていると感じ、その絆を他の誰にも壊されてほしくないという思いを表現しています。曲全体を通して、2人の関係の重要性と、外部からの干渉を避けながらその愛を守りたいという気持ちが描かれています。
過去にも、2人は21 Savageのシングル『Secret』(2020)で共演し、また2023年にはUsherのシングル『Good Good』でもコラボレーションしています。このように、2人の相性の良さがうかがえます。
『Prove It』は、リリースから1ヶ月後に人気TV番組「Saturday Night Live」でライブパフォーマンスを披露しました。その後、アトランタやロサンゼルスなどのラジオ局で徐々に人気を集め、Spotifyでは1億回以上のストリーミングを記録するなど、2人のコラボレーションが生み出す深い感情と共鳴するメロディーは、今後も彼らの音楽キャリアにおいて重要な要素として評価され続けるでしょう。
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